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 中原朋哉 (芸術監督・指揮者)
  Tomoya NAKAHARA

京都橘大学 博士(文化政策学)。愛知県小牧市生まれ、静岡県焼津市に育つ。
 作曲を長谷川勉、伊藤康英、後藤洋の各氏に学んだ後、フランス・ディジョン音楽院指揮科にてジャン=セバスチャン・ベロー氏に師事。1993年からはフランスおよび日本においてパスカル・ヴェロ氏のアシスタントを務める。
 1996年23歳という若さで名門フランス国立リヨン管弦楽団定期演奏会、グルノーブル音楽祭に同管弦楽団史上最年少指揮者としてデビュー。その演奏は、全国紙フィガロの 「柔軟で完璧な演奏をする、奇跡とも思えるほど驚くべき才能を持った指揮者である。」との評をはじめ、高い評価を得た。
 後にフランス国立ペイ・ドゥ・ラ・ロワール管弦楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団(モーツァルトの未亡人が創設したオーケストラ)においてユベール・スーダン音楽監督のアシスタントを務めた。
 フランスの近・現代作品の紹介に力をいれており、中でも2005年7月、グランシップ大ホールにおいて、20世紀を代表する作曲界の巨匠、アンリ・デュティユーのヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲”Sur le même accord”の日本初演をフランスの名ヴァイオリニスト、オリヴィエ・シャルリエと行い、その演奏は作曲者からも高く評価された。また、知られざるフランスの作曲家ポール・ラドミローの遺族とも親交があり、多くの作品を紹介している。
 更に、ウィーン古典派(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン)の演奏、特にモーツァルトにおいては、「日本人とは思えないほど、モーツァルトの血を受け継いでいる。」「日本人だということを忘れさせる程、私たちの音楽を深く理解している。」と、現地の音楽家からも厚い信頼を得ている。
 2002年に帰国。静岡県内を中心に、ヨーロッパのアーティストの招聘事業をはじめ、2005年には、国内外のトップアーティストを中心に構成されるプロの室内オーケストラ「シンフォニエッタ 静岡」を創設。創設時より芸術監督・指揮者を務めている。群を抜いた企画力、選曲・プログラミングには定評がある。 
 演奏活動のほかに、5年間に渡りラジオのクラシック音楽番組のパーソナリティを務めたほか、オペラ・音楽劇の演出、学校・公民館・企業での講演、市民大学講座の講師など、あらゆる世代に向けた、クラシック音楽の啓蒙活動も行っている。更に、第24回国民文化祭しずおか2009 静岡県企画委員、公共文化施設の設計にも携わるなど、多彩な活動を展開している。
 2015年4月よりオーケストラに関する国や自治体の支援制度について研究を開始し、2018年3月に静岡文化芸術大学大学院文化政策研究科(修士課程)を首席で修了。2021年3月、京都橘大学大学院文化政策学研究科博士後期課程を修了。博士(文化政策学)の学位を取得。今後も、公的機関によるオーケストラへの支援制度のほか、芸術の鑑賞者に対して直接支援するバウチャー制度、芸術分野における政策評価・事務事業評価等の研究を続けている。
 愛知県立大学外国語学部客員共同研究員。日本公共政策学会、日本評価学会、日本音楽学会会員。

    
  修士論文(2018年3月)

日本のオーケストラに関する公的支援制度の研究:ハイブリッド型支援制度の可能性
  博士論文(2021年3月)

日本のオーケストラに関する公的支援制度の研究 (全文 PDF)

京都橘大学 学位論文(博士論文)のページ
    
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